気仙沼出身シンガー・ソングライター、綴璃ななの、待望のCDがリリースされた。 雨が降ったらでは『大丈夫かな…』と不安げに、東京は『何万もの夢が死んだ…』と鮮烈に歌う。綴璃ななは、この両面を上手く歌い分けるアーティストである。 ギター弾き語りの良さが全面に出ており、言葉とメロディーが優れていれば、余計な音は必要ないのだと、改めて感じさせる。 極めて抒情的な仕上がりになったこの2曲は、眠りにつく少し前に聴きたくなる。
Picnic Record for Parade Artist
Picnic Record for Parade Artist
シンガー・ソングライター 抒情的な言葉で、自己体験かと思わせるリアルな出来事を歌う。 そのため、芯は硬質なのだが、輪郭には優しさがあふれ、悲しさも寂しさも温かく心にしみわたる。 歌声が非常にカラフルで、表現をさらに豊かにし、静かに聴く者の胸を打つ。 ギター弾き語りが基本スタイル。 気仙沼出身。かつては音楽を志した母親の影響を受け、幼年から歌い始める。高校時代は仙台などでライブ活動を続け、2018年に一念発起して上京する。上京後は派手な活動をせずじっくりと実力を磨いた。この先が非常に楽しみなアーティストである。