「ケビン!僕のケビン!これからもずっと一緒にいておくれよ」 「ええ、マスター。願わくばこのままずっと、変わらずに」 1人と1体は互いに微笑み合う。穏やかな昼下がり、中庭に満ちるは優しい紅茶の匂い。 雲一つない空はどこまでも澄み渡り、これから先も、ずっと曇りなんかしないようにさえ見えた。 ──そんなこと、ありはしないのに。 Crab 蟹 Club の連作プロジェクト『アスターゲイザー』は更に加速していく。 第2章『造花の夢、記憶の海』は、機械執事のケビンと主人のエメリーが紡ぐ、美しく残酷な心の物語。 編曲は、無機質さのあるエレクトロ・ロック等を得意とするボカロP 伊根。
Crab 蟹 Club
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