千円でべろべろに酔っ払う道楽を「せんべろ」と呼びます。中島らも・小堀純『“せんべろ”探偵が行く 中島らも酔いどれ紀行』(2003年、文芸春秋)をきっかけに全国区に広まった、あるいはそれ以前からあった言葉でしょう。「せんべろ」の楽しみは厳密に予算を千円と限定しかねます。気楽な出費の範囲で十分な満足を得る、日常の延長にある喜びと私はとらえます。「せんべろ」は小さな幸せの一種です。幸せの裏には悲哀があります。ソングライター・青沼詩郎のソロ多重録音ユニット・bandshijinが弾き語りとハーモニカの響きを中心に展開した、歓喜と悲哀の表裏一体を表現したオーバーダビング・バンド詩篇です。
青沼詩郎
青沼詩郎
"bandshijin"(2010-) is Multi Track Recording Project by Shiro Aonuma(Songwriter, Multi player). 作詞・作曲・編曲 ・演奏家で音楽ブロガー、J-POP勉強家の青沼詩郎による多重録音ユニット。 音楽ブログ 『∴bandshijin∵ カバーしたい歌 』https://bandshijin.com 一日一曲ペースで弾き語り動画(YouTube)を更新。