気仙沼出身シンガー・ソングライター、綴璃ななの、シリーズ3作目。 フィルター越しの世界は、綴璃ななの記憶である。今は戻ってくることのないとても大切な人を想い、独りになってしまった空間で、一緒にいた時間を思い出す。 ジャケットのイラストは、前作『¥(しあわせ)/夕暮れ』に続き、綴璃なな自らが描いた。瞳の中に映り込むカメラの意味は、ご想像にお任せしたい。 雑踏は、都会で生きる事の難しさや矛盾をシャープに歌っている。歌詞と曲調の急緩のマッチが優れていて、聴いているといつの間にか雑踏の中に引き込まれる感覚がある。
Picnic Record for Parade Artist
Picnic Record for Parade Artist
シンガー・ソングライター 抒情的な言葉で、自己体験かと思わせるリアルな出来事を歌う。 そのため、芯は硬質なのだが、輪郭には優しさがあふれ、悲しさも寂しさも温かく心にしみわたる。 歌声が非常にカラフルで、表現をさらに豊かにし、静かに聴く者の胸を打つ。 ギター弾き語りが基本スタイル。 気仙沼出身。かつては音楽を志した母親の影響を受け、幼年から歌い始める。高校時代は仙台などでライブ活動を続け、2018年に一念発起して上京する。上京後は派手な活動をせずじっくりと実力を磨いた。この先が非常に楽しみなアーティストである。