前作「Someone To Love」に続いて今作も英語詞だが、ネイティブでなくともボーカルの感情の強さに胸が熱くなる。ジプシー音楽のようなギターとパーカッションで始まり、宗教的とも言えるエンディングのクワイヤーへ。「私たちは一度しか生きられない。当たり前のことを歌っているだけ、以前よりも深い思いで」。2022年という無秩序を目の当たりにしたまっとうな人間の懺悔、祈り、提言でもある今作のキーワードはホーム=故郷。歌の中にある '開拓者'はこれからの私たち自身のことである。15周年にして彼女がいかに勇ましいアーティストだったかを改めて刻む新曲だ。この夏、この声を生で聞きたい。ライター:高梨優作
Kafkino INC.
Kafkino INC.
大阪府生まれ ( 東京都在住 ) シンガーソングライター。2022年3月15周年を迎える。DREAMS COME TRUEや布袋寅泰のツアーへも出演し歌唱力に定評が高い。震災後音楽イベント「今日ここにいるという事」を主催し、福島県相馬市の全小学校へ計 6800 セットの文房具を寄贈。2018 年より相馬市で開催し相馬市教育委員会共催の大型イベントに成長。2019年開催は、片平里菜・大黒摩季らが出演し子どもオーケストラ、中学生合唱、高校生吹奏楽などとのコラボライブを実現。いまでも交流は続いている。TOKYO FM音楽番組「ALL-TIME BEST」パーソナリティを担当している。