星の街は聴こえる。

こすもちっく・とりお

2022年11月16日 0:30

姉「まだトイレ入ってるのかしら?もうドラマ始まるよ。日曜劇場『メランコリック・クリニック』」

妹「ぎゃーーっt おねえちゃん!!」

ほしな「うわーごめんなさい!!」

 

廊下の方からふたつの悲鳴がサラウンドにこだましている

トイレの扉をあけると真っ赤な顔と真っ青な顔のふたりがそれぞれ終末的な形相で狭い空間の中うごめいている

 

姉「なにこの状況は!?なにしてんの?あらやだお邪魔しました」出て行こうとする姉

妹「ちょちょちが、助けてよおねえちゃん!!」

ほしな「すみません!空間移動にミスってしまって。玄関の方にお邪魔する予定だったんですが」

姉「あら、ほしなさんじゃない?どうしたの」

ほしな「またお知らせしたいことがあって伺ったんですが」

姉「あら!また新曲がでるのね?」

ほしな「そうなんです!今回疾走感のある、、」

妹「おい!とりあえずおもてでて話しましょうか!!」

 

ほしな「申し訳ありません。空間移動は初等科で習うんですが子供の頃は身体が弱くて学校も休みがちで、

いまでも実技は苦手なんです。前回も机の中になっちゃって、ははは」

姉「あらそうなのね。しょうがないわよ、でもお元気そうでねえよかった」

妹「なにいって?くうかんいどー?すごいなおねえの適応能力」

ほしな「さっそくなんですが今回はなんとアニメの挿入歌です」

姉と妹「ほう」

妹「アニメ好き!」

ほしな「もずせいじ さん制作『コスモちっく・にゃんドリー』!」

妹「おー見ましたわたし。かわいかった!」

姉「あれひとりでつくってるんだからすごいわね。天才よね」

ほしな「間違いないです。私の住む星では宮崎駿先生か、もずせいじ先生かといった評価です」

姉と妹「ほー」

 

3人視聴

 

妹「いいね、かっこいい」

姉「歌詞も良い」

ほしな「ありがとうございまーす。でっかい夢見ようぜ、というテーマの曲になっています」

 

ほしな「では帰ります。新曲の方、何卒よろしくおねがいいたします」

全員で手にスターを持つ真似をして、みんな笑顔で

3人「またね」

 

妹「それにしてもあの人どこからやってくるのかな?」

姉「それはね、宇宙 深海 はたまたユートピアといった、私たちの心の原風景を具現化した、、」

妹「そうだ!私まだトイレ途中だった!!おなかいっ!といれ!!」

姉「ほしなさんが空間移動の準備でまた入っていったわよ」

妹「わーん!!!」

 

タイトル