それは『マネキンキネマ』なる1本の短編映画のように――。 個性豊かな11曲が、大きな起承転結のうねりを成す。20世紀のアバンギャルド映画をモダナイズしたかのような「Introduction」で短編映画は幕を開ける。80'sダンスシーンを彷彿させる「Indicator」、アナログシンセとピアノがユニークな世界観を表現する「Roz」などで展開する物語だが、そこに「Dusty Bone」が不穏な影を落とす。しかし「Remotion」がそんな影をスタイリッシュに一蹴すると、「Whirl of Anything Lonesome」は幻想的な光景を描き、そして物語は「Reacher」で幕を閉じる。
Bibina Design Fitzroy
Bibina Design Fitzroy
大阪を拠点に電子音楽/アートワーク制作を行う。 その個性豊かな楽曲群は振り幅広く、それでいてミニマルテクノでは退屈してしまう耳にもすんなりと馴染むキャッチーさを併せ持つ。 またジャケットデザインを含めたアートワーク制作も精力的に行う。