宅録を中心に音楽制作するTiroruの初作品集。個人的な意味合いとしては2023年の夏以降の精神的な不調を癒すための、箱庭療法的に作られた歌の集合、またはそれによって作られた物語である。音世界には音楽を作り始めてから一貫したテーマと語る流動する「季節」の美しさやそのための時間、空間、自然や他者を内包するためのノイズが美学として立ち上がる。
KAOMOZI
KAOMOZI
2004年生まれ。茨城県出身。2020年から主にSoundCloud上でボーカロイドを用いた音楽活動を開始。2023年からは自身の歌唱による楽曲制作スタイルにシフトし、それに伴い同年、ライブ活動をスタート。2024年2月には初の作品集「汽笛の海」をKAOMOZIからリリースした。それらと並行して、実験名義であるCulaccinoでの制作やそのライブ形態であるCulaccino(諸現象)の主宰、同年代の音楽家である綿貫雪のバンドセットでリードギターを担当するなど、幅広く活動を行っている。