山下憶良による7曲入りEP。M4「χ想」を中心にA面/B面として構成される各トラックは、世界観こそ個々で異なるものの、「液晶越しにわたしを見て、聴いてほしい」という、傷ついた自己肯定感のもたらす他者承認の渇望が共通して芯にある。音楽を通してリスナーがこの「ディスプレイ」を覗き込む時、そこに人々はどんな人間を描き、どんな景色を夢想するのだろうか。 山下のキャラクター「ヤマシタちゃん」がこちらを覗いているようなアートワークは、レーベルオーナーの駒澤零が担当。音楽制作以外にも絵画、ファッションショーモデルと多才な山下の作り上げたディスプレイに映る光の明滅を、ぜひその眼で捉えてみてほしい。
KAOMOZI
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