歯に衣着せぬ発言と内省的でコンシャスな音楽性で、日本のヒップホップシーンでの存在を強めてきたREINOが放つニューシングルは英語を巧みに扱うラッパー/プロデューサーのSarasa Aramakiをゲストに迎え、鬱やそれを取り巻く環境をスキルフルかつエモーショナルにラップした傑作だ。 REINOは鬱症状やそれに起因する物事、弱く脆い自らを包み隠さずストレートにラップし、Sarasa Aramakiは英詞でREINOに応えるように優しくも力強く歌い上げる。
REINO / Unwavering Records
REINO / Unwavering Records
2004年生まれ、ラッパー/ミュージシャン。愛知県出身。 政治的なメッセージやパーソナルなテーマを楽曲に取り入れ、ダイレクトかつクールにラップしてみせるアーティスト。 オープンリーのバイセクシャルで、その葛藤や痛みなどを歌ったアルバム『The Point Nemo』は、シンガーの壱タカシが寄稿したCDジャーナルのコラムで絶賛され、ヒップホップ情報サイト2Dcolvicsの「2022 BEST ALBUMs In 日本語ラップ (Selected by かなえ)」に選出されるなど高い評価を受けた。ビートメイクからミキシング、アートワークまでを自らで手掛ける。