メロウなサウンドメイクに甘くゆらめきのある歌声が映えるナンバー。 ジャズのエッセンスを加えた大人っぽいアレンジに、グルービーなリズムセクションが歌詞に寄り添う心地の良いバランスを演出している。 思い出は美しい部分か、稀有な部分しか残らない。 時間が経てば経つほど笑顔か泣き顔かのどちらかしか思い出せなくなり、エッジだけが残る。 誰かを想うとき、その人の記憶というハーモニーが不協和音の泣き顔ではなく、美しく重なり和音になる部分だけそっと取っておきたい。 そして、相手にとっての自分の記憶もそうであって欲しいと願いながら、また忘れゆく日常を紡いでいけるように。という思うを込めた一曲。
hanami
hanami
シルクがたなびくような、とろみのある歌声が特徴の千葉県出身のシンガーソングライター。 その歌声には、天真爛漫さと陰りが同居し、複雑なヒップホップのグルーヴから、ポップなR&Bのフィーリングまで乗りこなし、一度で耳を掴む“ゆらめき”のあるフレージングが魅力。 かろやかに曲に引き込むリリックの語感の良さも魅力のひとつ。 アートワークも自身でプロデュースしており、その柔軟なアートセンスのファンも多い。