今回のプロデュース/トラックメイキングを担当したのはDJ HASEBE。エレクトリックピアノのような揺らぎやレトロ未来的な響きの交差するシンセの音色や、あえて奥で鳴るデザイン力が見事なギターのシャープなコードカッティングなどが効いた、ディスコとヒップホップの間を縫うようなサウンドは、sankaraらしい90年代ヒップホップを下敷きにした「Callin」、南国の軽快なムードとスペイシーなシンセのマッチングがチャレンジングな「2100」を経て獲得した、3人だからこそのオリジナリティと言えるだろう。
Rure records
Rure records
ラッパーのTossとシンガーのRyoによる二人組。二人とも幼き日を海外で過ごし、90年代のヒップホップ/R&Bをルーツに持ちながら、10年代以降の“シティポップ”や“チルアウト”といったドメスティックなシーンも捉えたトラックと、英語と日本語をシームレスに行き来するリリック/フロウが話題に。 2020年は、EP『SOP UP』が3月度の渋谷タワーレコード・ヒップホップチャートの1位、内田理央の出演したシングル「Elevator」のミュージックビデオは13万を超える再生回数を記録。さまざまなアーティストとのコラボレーションにも積極的な動きをみせる。