タワレコ世代のあなたへ

youtube見てたら最近cmが挟まれますよね。
車のcmにかかってる音楽、「ジェーンズアディクションや!新曲?」って一瞬思ったら違った。




アレクサンドロスでした。
声の感じと、メロ運びと曲調でジェーンズアディクションっていうバンドと思ってしまったんです。

ジェーンズは、レッチリとかレイジアゲインストザマシーンとかの世代の第一次ミクスチャーブームのバンド。
けっこう日本ではマイナーなバンドだけど、ジョンフルシアンテがレッチリから抜けた時に、ジェーンズのギタリストのデイヴ・ナヴァロがレッチリに入ったので知ってる人もいるかな?

アレクがジェーンズに影響を受けてるかどうかは知らないですが、けっこうあるかも。
90年代のミクスチャ、オルタナムーブメントの影響受けてるミュージシャンもけっこういるなあと思うし、ファンク ロック的な曲って間接影響は絶対あると思う。

ミクスチュア・オルタナティブっていうと、今っぽいバンドを思い出す人多いと思うけど、
90年代のミクスチュアっていうのは、ファンクとメタルを融合させた感じの音楽でした。
だからミクスチュア。代表バンドレッチリの名前どおりチゲ鍋みたいな音楽でした。

大人気ジャンルだったミクスチュア。
数えきれないくらい出現したバンドは多様性を求めて、鍋のように様々なジャンルをごった煮を始めます。

ラテンやアシッドジャズ、アフリカンビート、ヒップホップ、しまいにはボサノヴァ、ありとあらゆるワールドミュージックを吸収した挙句、チゲ鍋のような分かりやすく刺激的な物から、分かりにくくてマイルドな物に変化して、90年代が終わると同時に表舞台から姿を消しました。笑

ジェーンズアディクションもこんな感じになってしまいます。





ルネッサンスと一緒で、文化が終わるころに一番芳醇になってくるものですね。

ぼくが青春を過ごした90年代というのは本当に音楽が芳醇な時代でした。

ニルヴァーナ、クランベリーズ、ジョンゾーン、コーデュロイ、レディオヘッド、プライマルスクリーム、ジャミロクワイ、レニークラヴィッツ、パンテラ、マッシヴアタック、スエード、カーディガンズ、リヴィングカラー、フィッシュボーン、フェイスノーモア、etc,etc,

これらのことって90年代がはじまってたった3年くらいで起こった感じだと記憶してます。

タワーレコードに行ったら5、6枚CD買って帰ることも普通だった時代。
「ジャケ買い」なんて言葉もあったくらい、音楽の消費も凄かったけど、出てくる音楽自体が今思えば奇跡的だった。
そんな時代に音楽と青春を過ごし、吸収できたことは人生の宝です。

ぼく自身のことを言うと、マイルドに変化して終了したミクスチャー・オルタナティブの残党です。
未だ生きていたアンモナイトみたいなもんです。
アンモナイトと違うのは、90年代のまま残ってるのではなく、あれからミクスチャー・オルタナティブが進化し続けて行ったらどうなった?

というのが自分で見たいと思って今のバンドをやってます。

クアルテートリプリの新作は「ドラムレスのロックバンド」というスタイルですが、

これはジョンスペンサーブルースエクスプロージョンが、ベースレスというスタイルで示した「あるべきものがそこにない」という発明があったり。

レニーニ&スサーノが「世界最小のロックバンド」と銘打って、ギターとパンデイロだけの強烈な世界を築いたことだったり。

今制作中のクアルテートリプリの新作は、その先に行こうと思って作った作品です。

タワレコ世代のあなたに訴求しております。

興味持って頂けましたら嬉しいです。


ちなみにミクスチャ・オルタナ好きな人は、ジェーンズ以外にもサブライムっていうバンドを聞き逃してるかもしれません。
レッチリとは違ったミクスチャーの仕方で非常にカッコいいですよ。

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