今や数々のアーティストが運用しているYouTubeチャンネル。
広く視聴者のいるYouTubeという場をうまく活用することで、新たなリスナーと出会えたり、ファンの熱量を上げることができます。
またチャンネルをOAC化することでアーティストに大きなメリットがあります。今回のコラムでは、チャンネルの運用ポイント・チャンネルのOAC化とはどういうことなのかを紹介します。
チャンネルをOAC化する前に〜チャンネルのブランディングを整える〜
アーティストの多くは、リスナー層の拡大やファンとのコミュニケーションとして、YouTubeチャンネルを使用していますが、チャンネルのブランディングは新しい視聴者に良い印象を持ってもらう鍵となります。
チャンネルの情報を整える
YouTubeは、チャンネル全体でビジュアル面を統一させることが重要です。
アイコンやバナーアートは文言もビジュアルも一貫したものに統一するのがおすすめです。
また、チャンネル名やハンドルは自身の他SNSなどと揃えるなど、同一アーティストのチャンネルであることを認識させやすくすると良いでしょう。
(※ハンドルを自分で設定していない場合、チャンネル名を反映したハンドルとなります。ハンドルのガイドライン及び変更方法はコチラのページをご覧ください。)

チャンネルの情報を整えたら、チャンネルのレイアウトをカスタマイズしましょう。
ホーム画面の配置を整えることで、コンテンツに誘導し、他のコンテンツへも興味を惹くことができる可能性があります。
最新リリースでファンを出迎える
最新リリースのMVや人気の動画を、チャンネルの最上部で取り上げましょう。チャンネルに登録していない視聴者がチャンネルにアクセスすると、音声付きで動画が自動生成されるため、最上部の動画が第一印象を決める重要な要素の一つになります。

コンテンツをチャンネルのセクションに分類して整理する
チャンネルのセクションを使って、動画やプレイリストをビジュアル面で整理することで、アーティストのブランディングを補強することができます。
各セクションには「Music Video」、「カバー曲」、「ツアー動画」などわかりやすいタイトルを付けましょう。
なお、公式アーティストチャンネルの場合はミュージックビデオ、アルバム、ショートのセクションは自動生成されます。
OAC化されている場合は、ミュージックビデオのセクションを整理して、優先順位の高い動画を1番に宣伝しましょう。
セクションのカスタマイズはコチラのページもご覧ください。

効果的なプレイリストの組み立て方
リリースやメイキング、ツアー映像やアコースティックバージョンなど、テーマやトピック別にプレイリストを組んでみましょう。
プレイリストの活用を最大化するポイントは以下のものがあります。
-
- 注目のトラックを共有するときは、プレイリストの最初の動画に設定しましょう。
- コンテンツを整理して編成し、それぞれ内容の異なる複数のプレイリストを作りましょう。
- 定期的にプレイリストを更新しましょう。
- 動画の説明、カード、終了画面でプレイリストのリンクを紹介しましょう。
コミュニティを活用しよう
コミュニティを活用することでコミュニティは視聴者のホームフィードや登録チャンネルフィードに表示され、ファンとの交流を図ることができます。
ライブやツアーの告知だけでなく、プレイリスト展開やカバー展開、アーティストの趣味、投票機能など、投稿種類は多岐にわたります。
まずはInstagramなど他SNSの投稿から流用して投稿するところから始めてみても良いでしょう。

ここまでチャンネルのブランディングについて紹介してきましたが、更にチャンネルをOAC化することでチャンネルをランクアップできます。
ここから公式アーティストチャンネルについて紹介していきます。
OACとは
YouTubeのOfficial Artist Channel(OAC)は、YouTubeが定めた要件を満たしたアーティストのための特別なチャンネルです。アーティストの公式の音楽、ビデオ、アルバムなどをまとめて表示でき、ファンとのコミュニケーションを促進することができます。また、関連チャンネル(アーティストが所有および運営しているチャンネル、トピック チャンネル)のコンテンツが、アーティストの YouTube ディスコグラフィーとして集約され、ファンがすべての関連コンテンツを 1 か所で見つけられます。
自身のチャンネルをOAC化することは、アーティストとファンの間のコミュニケーションを深め、YouTube上での音楽体験を向上させる重要な要素の一つとなります。
①メリット
1.公式チャンネルとしての表示がされる
OAC化されたチャンネルには公式アーティストのチャンネルマークとしてチャンネル名の横に「♪」マークが付与されます。
2.複数のチャンネルコンテンツを1つに統合可能
OACでは、アーティストのYouTubeチャンネルおよびトピックチャンネルが統合されMVやアートトラックなど関連チャンネルが一つのチャンネルでまとまって表示されるようになります。また、またチャンネル登録者も自動的に統合されます。
※トピックチャンネルについてはコチラのページもご覧ください。
3.YouTube Musicなどのプロフィールの更新が可能に
チャンネルをOAC化することで、YouTube Studio で直接プロフィール画像を更新できます。こちらはYouTube Musicでも表示されるため、チャンネルのOAC化が確認できたらプロフィールを更新しましょう。
プロフィールの更新方法・ガイドラインはコチラのページもご覧ください。
4.アーティスト向けのアナリティクス機能により、より詳細なチャンネル分析が可能に
アーティストの楽曲が再生されている全てのチャンネル(アーティストが所有するチャンネル、トピックチャンネル)のデータを網羅的に分析することができます。
楽曲ごとの再生回数、視聴時間、視聴者層に加えて、楽曲がどの動画で使用されているか、どのプラットフォームで再生されているかなどを詳細に把握できます。
②条件
現在、公式アーティスト チャンネルは、プログラムを利用する基準を満たしているチャンネルでのみ利用できます。(BIG UP!ではお問い合わせフォームにてOAC化の申請を受け付けております。)
利用条件はこちらです。(以下YouTubeヘルプセンターより引用)
-
- アーティストやバンドの音楽に特化した、1 人のアーティストまたは 1 つのバンドの YouTube チャンネルを所有して運営している
- 音楽配信会社やレーベルを通じて提供、配信されている公式音楽リリースが YouTube 上に 1 つ以上ある
- チャンネルが YouTube ポリシー(YouTube のコミュニティ ガイドライン、利用規約、著作権に関するポリシーなど)に準拠している
OAC を利用するには、次の要件を満たしている必要があります。
チャンネルをOAC化することで、アーティストやファンにとって、YouTube上での音楽体験を向上させることができます。
アートトラック、YouTube MusicのアーティストページにMVを掲載する方法
先程紹介したように、チャンネルがOAC化されるとアーティストの楽曲は統合され、アーティストの公式音楽カタログとして表示されます。これにより、アーティストのファンは、アーティストの全ての楽曲を一つの場所で見つけることができます。
アートトラックは、YouTubeがYouTube用に自動生成した、アーティストの楽曲にアートワークを組み合わせたYouTube上でのビデオでアーティストのTopicチャンネル上の動画として表示されます。OAC化されるとチャンネルにアートトラックもまとめられます。アートトラックは、アーティストの楽曲をプロモーションするための有効なツールであり、チャンネルでの登録を通じて、より多くの視聴者にアプローチすることができます。