シンガーソングライター・上野大樹と制作チームに聞く「WD My Passport™ SSD」の魅力

インタビュー

テクノロジーの発展と音楽には、密接な関係がある。聴き方はもちろんのこと、ジャンルやアーティストの表現方法なども、この数十年で大きな変化を遂げている。それは、楽曲制作の場面においても同様だ。

トラック数や録音できる時間に限りのある、オープンリールでのレコーディングが一般的だったのも今は昔。現代では、デジタル化された楽曲データは、ハードディスクやSSDのようなストレージに保存でき、音楽を制作するために必要なアプリケーションや音源をひとまとめにすることまでもが可能となった。

今回ご紹介する「WD My Passport™ SSD」も、楽曲制作に携わるクリエイターたちを助ける、ポータブルSSDだ。容量は最大4TB、最大約1000MB/秒の高速転送性能や、約2mの高さからの落下に耐える優れた耐衝撃性など、制作の場を大いに助けるスペックを有している。

その実力を知るために、聞いておきたいのはやはり現場の声だろう。そこで白羽の矢が立ったのが、2021年12月に2nd ALBUM『帆がた』をリリースしたシンガーソングライター・上野大樹の制作チームだ。彼の楽曲制作を支える、サウンドプロデューサー・村田昭とレコーディングエンジニア・山田晋平を交え、実際に製品を使用した感想を尋ねた。

弾き語り音源をチームワークで作品に昇華

左から、山田晋平/上野大樹/村田昭

はじめに、現在のチームを結成した時期について教えてください。
ueno

上野:

今のチームを結成したのは、「青」という曲からです。たしかリリースが2019年の11月だったんで、それより少し前だと思います。それまでは弾き語りで活動していたんですけど、「青」からはアレンジは村田さん、レコーディングは山田さんに担当してもらうようになりました。制作スタイルがガラッと変わったのは、その時期からですね。シンプルな弾き語りから、いろいろな楽器が加わるようになって、曲のバリエーションが増えていきました。

3人で楽曲を制作するときは、どんな流れで進んでいきますか?
ueno

上野:

まずは、僕が家で曲の弾き語りを録音して、山田さんや、マネージャーの西村さんたちの判断をもらいます。制作が決まったら、そこで初めて村田さんに曲のイメージやリファレンスを相談して、デモとして固まってきた段階でレコーディングに移る流れですね。

yamada

山田:

最初は、iPhoneの「ボイスメモ」アプリで録音した弾き語りを送ってくれるよね。

ueno

上野:

はい。あれ、なかなかキレイに録れるんですよ(笑)。

ちなみに上野さんは、歌詞と曲のどちらから作りますか?
ueno

上野:

歌詞やコード進行の雰囲気に引っ張られて、メロディが変化していくタイプなので、だいたい同時に書きます。皆さんに送るのも、歌詞と曲の両方です。村田さんに相談する段階では、DAWアプリの「Logic Pro」でテンポを決めてからレコーディングします。ギターや歌のオーディオファイルを送って、確認してもらう流れです。

murata

村田:

そのときに「ピアノを入れてください」とか「バンド風にやりたいです」とか、アレンジのイメージを教えてもらいます。今はDAWアプリを使ってコンピューターでシミュレーションできるので、ドラムを打ち込んだり、ベースを弾いたりだとかの作業はこちらで。ある程度完成したら、上野くんを含めてスタッフに確認してもらうという工程を繰り返します。

なるほど。曲の大枠はこの段階で完成するということでしょうか。
yamada

山田:

そうですね。デモが完成したら、最初に上野くんが話してくれたように、本録りの工程に移行。事前にドラムやベースなど、生演奏に差し替える箇所を決めてから村田さんに音源を送ってもらい、場合によってシンセやピアノなどのデータはそのまま利用します。レコーディング当日は、マイキングしたり音量のバランスを整えたりしながら、差し替えるパートを録音し、ミックスやマスタリングが済んだら、曲の完成となるわけです。

現場作業に対応する持ち運びの手軽さと転送スピード

皆さんは、お仕事柄以前からSSDを使っていましたか?
murata

村田:

DAWアプリで利用するソフトウェア音源の容量が大きく、外付けストレージの使用が推奨なこともあって、ポータブルSSDにデータを保存しておいて、読み込むようにしていました。パソコンの内蔵ドライブに保存すると、どうしても容量が足りなくなってしまうので。

yamada

山田:

私も村田さんに近い利用方法です。DAWアプリで録音したデータも、ポータブルSSDに保存するようにしています。用途で分けて、別々のSSDを使うイメージですね。

ueno

上野:

僕は普段、据え置きのHDD(ハードディスク)を使っています。今までポータブルSSDは利用していなかったので「WD My Passport™ SSD」が初ですね。

WD My Passport™ SSD」を実際に使ってみた感想を教えてください。
ueno

上野:

手にしたとき、「とにかく軽い!」と思いました。HDDは、モノによって重かったり、振動に弱かったりするので、持ち歩くときは気を使わないといけないし、普段使いする上で気になる条件をクリアしているのは、すごく助かりますね。

あと、プライベートと仕事用のデータを簡単に分けられるのが嬉しいかも。TikTokのデータをiPad Proなどで編集していると、どんどん容量が足りなくなってきちゃうから……。「WD My Passport™ SSD」なら、USB-Cケーブルで直接iPadにつながるので、編集データを入れておけば、「あの動画ある?」とマネージャーに聞かれたとき、すぐに対応できそうです。

本体重量は約50gですもんね。山田さんはいかがですか?
yamada

山田:

転送速度の速さもいいですよね。今日試しに、100GBを超えるライブ映像のデータを書き込んでみたらところ、かかった時間は2〜3分かな?トイレに行って帰って来たら終わってましたもん(笑)。みんなでチェックする必要があるような映像の保存にも、重宝しそうですね。

murata

村田:

インターネットでファイル転送サービスを使うにしても、回線速度によってはもっと時間がかかりますし。人数分の「WD My Passport™ SSD」があれば、楽曲や動画データのやりとりが、かなりスムーズになりそうだと感じました。

レコーディングエンジニア目線で、転送速度の速さについて何か感じた点はありますか?
yamada

山田:

安心して使える速度ですよね。これは思い込みかもしれないですが、転送速度が遅いとコピーする際、データに「欠陥ができてしまうんじゃないか……」という懸念があります。例えば、よくよく聴くと音質が変わってしまっているとか。20年ほどハードディスクやSSDを使ってきて、初期の頃にはよく聞いた話です。その点、「WD My Passport™ SSD」のスピードがあればまず問題なさそうです。

murata

村田:

懐かしいですね。今でも、本番用の楽曲データを渡すときは、音質が変わらないよう圧縮せずにSSDで手渡ししていますし。まだ利用していませんが、転ばぬ先の杖として、パスワード保護やハードウェア暗号化の機能も重宝しそうだと感じました。

yamada

山田:

本番用のデータの扱いは、やはり気を使うところですよね。レコーディングエンジニアは音質の劣化を防ぐために、初代の録音データをマスターとして、パソコンにコピーしてから作業します。コンパクトで転送速度に優れたSSDは、仕事をする上で絶対に必要な存在なんです。

手軽なデータ共有で、制作がよりスムーズに

チームでは今後、「WD My Passport™ SSD」をどのように活用したいと思いますか?
murata

村田:

少し応用的な使い方ですが、音源データだけではなく、DAWアプリのシステムそのものを保存するのに利用してみたいと思います。以前は電源供給が必要なハードディスクを使っていたんですけど、転送速度の遅さのせいか、あれって音にノイズが入ってしまうことがあるんですよ。その点、「WD My Passport™ SSD」はUSBポートに接続するだけで使えるし、転送スピードも申し分ない。SSD本体の温度が上昇したときに、速度が低下する製品もありますが、さっき動画をコピーしてみた印象では、全く問題なく使えそうだと感じました。

ueno

上野:

僕は、さっきコピーしたライブ動画のデータを、さっそく持ち帰ります(笑)。帰ってダウンロードする手間なく、すぐに内容をチェックできるのが便利ですよね。マネージャーも、配信用の映像を現場ですばやくSSDに移動できるところが、とても便利だと話していました。僕からマネージャーにデータを渡すときも、スムーズになると思います。

yamada

山田:

あと、使い分けがしやすいデザインもいいですよね。カラー別に音源や映像など、保存するデータを決めておけば、チーム内での管理がすごく簡単になる。これまでより情報共有が手軽になるので、自ずとクリエイティブ制作のスピードや効率がアップすると思います。これから実際に使用しながら、もっといろいろな役立て方を模索していきたいと考えています。


WD My Passport™ SSD

・最大1050MB/秒の読み出し速度と、最大1000MB/秒の書き込み速度
・500GB/1TB/2TB/4TBの容量ラインナップ※4TBはグレーのみ
・約2メートルの高さからの落下に耐える耐衝撃性
・USB Type-C™ケーブルとUSB Type-A変換アダプタ付属。Windows/Mac/USB Type-Cコネクタを持つスマートフォンやタブレット対応
・バックアップ機能、セキュリティ機能付き
・5年間限定保証

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