表現で刻む猫まみれ太郎の存在証明
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は猫まみれ太郎をご紹介します。
光と影の両方をまとって
「猫まみれ太郎ってどんな人?」と訊かれたら、「聴けば聴くほど愛しくなる音楽をする人」と答えたい。彼はクリエイターとしてすごく器用だ。クルーのスタッフを筆頭に、DJもすればソロのボーカリストとしても活動している。
それだけ多彩にも関わらず、彼は人間としてとても不器用だ。思ってないことをいうなんて誠意がないことはできないし、褒められたってどこか斜に構えてしまう。器用さと不器用さがはっきり表れている人間らしい人。そんな人柄が、彼の作品には反映されている。
メロディーやトラックは聴きやすくポップなのに、リリックは憂鬱で陰りを感じるものが多い。見えている世界をそのまま落としこむがゆえ、息苦しさのようなものが彼の歌詞には渦巻く。光と影が共存する生々しい世界こそ、猫まみれ太郎の音楽なのだ。
人が愛しさを覚えるのは、完璧さよりも足りない部分だったりする。もがきながらも表現をやめられない彼は、ピュアで不器用で愛おしい。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・RHYMESTER
・maco marets
・SALU
・okkaaa