心を動かす杉本周太の物語
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は杉本周太をご紹介します。
日常の一瞬がドラマになる
ドラマや漫画でお決まりになっているようなことなんて、現実世界ではまず起きない。パンを咥えた美少女と曲がり角でぶつからないし、隣に住んでる幼馴染とのラブロマンスも夢の中の話だ。でも、そんな風に日常をつまらないと感じてしまうのは、世界をつまらなく見る目が備わってしまっているからかもしれない。
バレーボウイズのメンバーでもある杉本周太の紡ぐリリックは、極めて現実的だ。“肌寒い日曜日の午後”も“この人とは恋人になれないな”と悟ってしまうことも、誰しも経験したことがあるだろう。彼が歌っているのは誰の身の回りにも転がっているであろう日常、珍しいことではない。
それにも関わらず、杉本の手にかかるとドラマのように日常は輝き始める。呟くように歌う声、不必要なエモーショナルをそぎ落とした表現は、スッとリスナーの心になじみ情景を描く。バンド形態ではなくソロだからこそ届く音楽がそこにはある。新曲の「SUNDAY」も日常をドラマチックに紡いだ1曲だ。
毎日をなんとなく消耗している気がする人にこそ、ぜひ届いてほしい。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・サニーデイ・サービス
・シャムキャッツ
・バレーボウイズ
・Helsinki Lambda Club