SEAGULLが歌う、「友情・努力・勝利」の先

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はSEAGULLをご紹介します。

いつまでも青いままで

“2018年12月より活動を開始した日本語ロックバンド”という文面を目にし、どんなギターロックなんだと身構えると、聴こえてきたのは2000年代前半を彷彿する青春パンク。「若いうちって、こういう音楽をやる時期あるよね」なんて思い、ボーカルの年齢を確認すると1990年生まれ。いい意味で、とても期待を裏切られた。

青春パンクというものは、“大人になる過程での葛藤”のようなものが歌われてきたように思う。それこそ少年ジャンプが掲げる“友情・努力・勝利”。しかし、SEAGULLが歌っているのは、それを超えた先の物語だ。崩れた友情もあった、報われない努力もあった、勝てない勝負もあった。それでも歌いたくて、音楽がやりたくて、ステージに立ち続けている。そんな衝動が彼らの音楽には詰まっているだ。

先日リリースされた「新世界狂走曲」も、そんな青さを感じさせる1曲だ。大人であればあるほど、あの日の輝きを失わない彼らを眩しく感じるのではないだろうか。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・10-FEET
・175R
・04 Limited Sazabys
・忘れらんねえよ