気怠くも中毒性ある、MC林太郎(Ganger)のフロウ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMC林太郎(Ganger)をご紹介します。
リスナーを引きこむ歌声
J-POP感の強いヒップホップが増えている近年、ドープでイルなサウンドが珍しくなっているような気がする。そんな状況でヒップホップ×レゲエを切り口に、続々とファンを増やしている本格派クルーこそ、MC林太郎を擁するGanger(ゲンガー)だ。
1st Album「VISTA」は、iTunes HIPHOPデイリーチャート1位、ディスクユニオンJapanese HIPHOP週間チャート1位を獲得。ブラックミュージックを基軸にしつつも、歌謡曲や民族音楽に影響を受けたアプローチで独自のスタイルを創りだしている。
なかでも、しつこく印象に残るのはMC林太郎の声だろう。砂壁のようにザラザラしているのに不快でなく、気怠そうなのに強い意志も感じる。吐息たっぷりに刻まれるフロウは、リスナーをどんどん溺れさせていく。
先日リリースされた「Honey Marmalade」は、簾ンデゲオチェロ(流線Kグルーヴ)がプロデュースした1曲。浮遊感の甘いグルーヴは、MC林太郎の色っぽさをより一層引き立てる。傷心しがちな秋の夜長に、彼らの音楽に溺れるのも一興かもしれない。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・唾奇
・KANDYTOWN
・踊Foot Works
・流線Kグルーヴ