スッと自分に溶けていく、かふの紡ぐ言葉と音
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はバンド名をご紹介します。
言葉を丁寧に見つめたリリック
一聴した瞬間、「自分のための音楽だ」と思った経験はないだろうか。初めて聴いたはずなのに歌詞も曲も体に馴染み、自分と同化していく感覚に陥る。滋賀県出身ロンドン在住のシンガーソングライター、かふが手掛ける作品はまさしくそれなのだ。
耳障りのいいサウンドメイクもさることながら、彼の特徴はなんといっても歌詞だろう。言葉の響きを大切にしつつ的確に思いを伝えるリリックは、一編の詩としても美しい。日夜英語に触れる環境にいるからこそ、紡げる文字がそこには広がっている。
また、歌詞の意味や物語性を意識すると、言葉のリズムが失われがちになるが彼の音楽は決してそんなことはない。軽やかに韻を踏み、曲のなかにしっかりとメリハリを描き出すのだ。
最近配信が開始された「揺蕩う」は、雨の多いロンドンの生活を元に雨をテーマにした1曲。浮遊感あるサウンドは、雨のなかに揺らめく気怠さを柔らかく表している。どうしても頑張れない1日に、そっと寄り添ってくれるのは彼の作る音楽かもしれない。
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・米津玄師
・ぼくのりりっくのぼうよみ
・さなり
・音楽かいと