世界の見方を問いかける、葉山久瑠実の歌
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は葉山久瑠実をご紹介します。
どんな人生も愛おしく
ポップで明るいサウンドやワードセンスに対して、辛辣で冷笑的なリリックは一聴すると耳に焼きつく。そのシンガーの名は、葉山久瑠実。シニカルとコミカルを縦横無尽に行き来する、ピアノ弾き語りのシンガーソングライターである。
彼女の作る音楽は、全体的にバッドストーリーだ。しかし、そこに流れる空気には、なんとも言えない充足感がある。年を重ねることで物分かりもよくなり、現実を諦めることも多くなっていく。そんな事実を受け入れ、笑い飛ばしていく強さが葉山久瑠実の作品には存在しているのだ。
それはまるで「俺の人生は悲劇だ──いや違う、喜劇だ」という映画『ジョーカー』のセリフのように、現実を幸か不幸か決めるのは自分なのだと突き付けてくるのである。
先日配信開始された『レッツゴーあの世』は、2017年にリリースされた、4th mini アルバム。どんな人生って愛おしく感じてしまう、秀逸な7曲が収録されている。
12月11日には、5th mini アルバム『ファインセンキューアイワナダイ』の全国リリースも決定しているので、合わせてチェックしていきたい。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・日食なつこ
・ACO
・Nakamura Emi
・中村佳穂