“エモい”に収まらない、recoの衝動
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はrecoをご紹介します。
万人うけにスパイスを
時として言葉は不自由だ。伝えたい思いはたくさんあるのに、それにハマる言葉がでてこない。recoを聴いた時も、そう思った。端的にいうとエモいのだけれども、エモいという形容詞ではなんだか足りなくて、“良い”という事実だけが自分の中に広がっていく。
一聴すると、王道ロックバンド。耳に残るメロディーと柔らかくも少年っぽい筒場の声を嫌いな人はいないだろう。そんな万人受けするサウンドを作りつつも、歌詞や展開は一癖も二癖もある。
「自分を持ち帰って欲しい」という思いをファストフードのテイクアウトと被せる感性は、とてもイマドキでありながら皮肉的。また、1曲のなかで雰囲気が二転三転とする構成は柔軟な発想力も感じさせる。“誰かっぽさ”を感じる部分もまだあるが、このまま成熟すれば圧倒的なオリジナルになるのではないだろうか。
先日配信が開始された「夏日」は、recoにとって2作目となるオリジナル曲。夏終わりの切なさを描いたようなセンチメンタルなギターと、疾走感あるサビが印象に残る作品となっている。最後に向かって声の響きで魅せるメロは必聴だ。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・RADWIMPS
・Saucy Dog
・秋山黄色
・神山羊