ゆるやかな絶望を癒す、ハイとローの気分が創る終末空間
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はハイとローの気分をご紹介します。
敏感な心を癒す世界
ゆるやかな絶望は、世の中のいたるところに潜んでいる。大好きなあの人に会えなかったバス停も飛び跳ねてしまったカレーうどんも切りすぎた前髪も、全部ゆるやかな絶望だ。それを笑い飛ばせたら楽なんだろうけど、気持ちはそんなに単純じゃない。何も考えず「世界終わっちゃえばいいのに」と口走ってしまうこともあるのではないだろうか。
ハイとローの気分は、そんなゆるやかな絶望を許してくれるアーティストだ。浮遊感あるサウンドとアンニュイなボーカルは、出来事に振り回されユラユラ揺れやすい敏感な心にピタリとハマる。
また、物語を切り取ったようなリリックも魅力のひとつ。現実が嫌になったとき、逃げこめる空想世界がそこには広がっている。絶望が癒えるまで引きこもれる空間を彼らは作り上げているのだ。
先日配信が開始された『パンダ盤』も、そんな1枚。2016年に発売された作品だが、3年以上たった今でも色褪せることなく響く。絶望している人もしていない人も、彼らの奏でる終末ポップの虜になってしまうことだろう。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・さよならポニーテール
・かせきさいだぁ
・パスピエ
・泉まくら