ルーツからたどり着いた、NAGAN SERVERの独自性

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はNAGAN SERVERをご紹介します。

真摯な姿勢が切り開いていく

何か新しいことをしようと試みたときに、すでに先人がやっていた。なんて経験は、珍しくないだろう。新しいもの×新しいものの組み合わせは、すさまじいスピードで生まれ消えていく。もしかすると、本当の新しさというものは過去からの答えにのみ存在しているのかもしれない。

そんなふうに思ったのは、NAGAN SERVERと出会ったからだ。彼はストリートカルチャーと結びつきの強いラッパーの一人。幼き日、ブレイクダンスに魅せられたのをきっかけに、どんどんヒップホップへとのめりこんでいった。
NAGAN SERVERの特徴のひとつは、ウッドベースを奏でながらラップをする独自のスタイルだろう。しかもそこにたどり着いたのには“好きなシーンを掘っていくなかでジャズと巡り合ったから”という、ちゃんとした理由もある。ルーツに敬意をはらい、ヒップホップと真意に向き合ったからこそ、切り開くことができた道なのだ。

先日リリースされた「see the star」は、約1年ぶりのニューシングル。dhrma(EPISTROPH)がトラックメイクを手掛け、サンプルボイスにはNao Kawamuraが参加した意欲作だ。スペーシーなサウンドと手堅いフロウの相性を、噛みしめるように楽しんでほしい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・韻シスト
・KID FRESINO
・FKD
・dhrma