白黒つけれぬ思いに寄り添う、群青コントラストの描くグラデーション

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は群青コントラストをご紹介します。

曖昧さを愛す歌詞

「青を想像してください」そう言われたら、あなたはどんな色を思い浮かべるだろうか。澄んだ空のような天色、深い海のような瑠璃色、花畑を彩る露草色…。私たちの生活には、様々な青色が存在する。そんなグラデーションがかった青色を、白と黒にわけられない感情と共に届けるバンドこそ、群青コントラストなのだ。

彼らの楽曲は、端的にいうとよくあるJロックだ。先進的な構成や難解なコードなどは存在しない。作詞・作曲を担当しているゆーごはRADWIMPSやMrs.GREEN APPLEに影響を受けているらしいが、その片鱗は曲にも見え隠れする。
では、群青コントラストの魅力は何なのか。それは、一辺倒にはいかない感情を丁寧に掬いとった歌詞だろう。<「好きなら信じて欲しい」なんて ずるすぎるんだ>という「約束の」の1フレーズをとっても、「好き」「ずるい」「信じたい」「信じれない」といった複雑な感情が見てとれる。人間の持つ曖昧さに寄り添う、共感性の高いリリックを彼らは紡いでいるのだ。

先日配信された『白と青と黒』は、2019年9月に活動1周年を記念して発売された1stミニアルバム。噂が噂を呼び、販売直後に100枚が完売した1枚だ。彼らの描く“青”がギュっと濃縮された作品になっているので、それぞれの青を感じながら聴いてほしい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・RADWIMPS
・Mrs. GREEN APPLE
・サイダーガール
・kobore