水彩画のように美しい、Candid momentの歌声
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はCandid momentをご紹介します。
泣いてるように笑うバンド
「大丈夫? と訊かれたら、大丈夫というしかないじゃんか」そんな言葉が頭をよぎる。泣いてるように笑うバンドだと思った。Candid momentの音楽は、なぜだか胸がギュッとしめつけられる。悲しくても辛くても、自分を奮い立たせて立ち向かう人を彷彿させる。
バンドの中枢を担っているのは、ギターボーカルを務めるとーいだ。彼の作る曲は、等身大の迷いや揺らぎが反映されている。正直に言ってしまうと、ありふれた感情のありふれた歌詞だ。きっと特別なものではない。
しかし、とーいの声は、そんなありふれたものを特別にしてしまう。センチメンタルで悲しそうなのに幸せそうで。幻想的で鮮やかな、水彩画のような美しさを持っている。だからこそ、当たり前のことを魅力的に響かせることができるのだ。
先日配信が開始された『Empty Room』も、喉の奥が締め付けられる1枚に仕上がった。「Empty」のエモーショナルなギターフレーズは、とーいの切ない歌声をグッと底上げする。どうしてもつらいときに、そっと寄り添ってくれる作品だ。
●こんなアーティストが好きな人におすすめ●
・おいしくるメロンパン
・yeti let you notice
・fulusu
・The Still