無意識に壁を超えさせる、愛はズボーンのポップマジック

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は愛はズボーンをご紹介します。

難しいことをポップに届ける

長く続くもの、長く愛されるものには、それ相応の理由がある。何の所以もなしに“ずっとあるもの”なんて、きっとこの世には存在しない。愛はズボーンもまた、愛される理由をちゃんと持ったバンドと言えよう。そうでなければ、活動10年目を迎えることもできないだろうから。

愛はズボーンを、コミックバンドのように感じる人もいるだろう。ちょっとふざけた感じの歌詞にノリのいい楽曲、勢いあるサウンド。短絡的に考えると、明らかに“コミックバンドのそれ”なのだが、よくよく聞いていくと彼らの深さに気付くことになる。
ふざけた歌詞に混じるガチな物言いは本質をついているものが多いし、歌なしのインストでも聴きたくなるほど単純に曲がいい。ビートやサウンド、グルーブにこだわっていることが、その節々によく表れている。難しいことをポップに聴かせることができるからこそ、彼らは愛され続けているのだ。

先日配信された「ドコココ」は、90年代のオルタナティブロックを彷彿する1曲。タイトなサウンドと拍子を自由に跨ぐリズムが特徴的なナンバーだ。2020年に発売予定のアルバムからの先行リリースなので、本編の発売も楽しみに待ちたい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・岡崎体育
・ナードマグネット
・ニガミ17才
・空きっ腹に酒