日本産ヒップホップを貫く、Garahaviの信念

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はGarahaviをご紹介します。

本質的なことを追求して

2010年代の日本はヒップホップが内向きになると共に、“ラップ”が多様化した時代だったように思う。歌唱としての“ラップ”を主軸に置くシンガーは増えたが、それが本質的に文化を成熟させたかは別の話。Garahaviは、そんな時代のなかで本質的なことを追求しているラップデュオだ。

彼らが体現しているのは、日本語ラップではなく日本産ヒップホップ。表現として“ラップ”という歌唱法を取り入れるのではなく、カルチャーとしての“ヒップホップ”を探求しているのだ。
その信念は、彼らのパフォーマンスに強く反映されている。等身大かつ切れ味のいいライムや10代より着々と磨いてきたフロウは、Garahaviの魅力。飛び道具を使うのではなく、信じるものを貫いてきた強さが彼らにはある。

先日配信された「CNKN」は、西東京を中心に活動するMadalla Vibeとの共作。RPGゲームの鎮魂歌のようなトラックと生々しいリリックの対比が痛烈な1曲となっている。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・ZEEBRA
・BAD HOP
・仙人掌
・Madalla Vibe