相反する思いを魅せる、Hamabeの音像

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はHamabeをご紹介します。

今を生きるインディーポップ

なんともオクシモロンなバンドだと思った。懐かしいのに新鮮で、親しみやすいのに憧れてしまう。波のようにユラユラと様々な情景を描く彼らの名前は、Hamabe。東京を中心に活動するインディーポップバンドだ。

海外のインディーロックや90年代邦楽の影響を受けたアーティストは、ノスタルジーを強く香らせるものが多い。あの頃の音楽への憧憬を、そのまま現代で復刻させているかのような懐かしさに包まれる。
しかしHamabeは、そのようなバンドと一風変わっている。ローファイでチルな空気感は生きているが、しっかりと今の音楽なのだ。歌詞やサウンドは憧れの先を、繊細に力強く描いていく。

先日リリースされた『シーン』は、現体制のHamabeにとって集大成となる1枚。ギターのサウンドを柔軟に使いこなし、丁寧にポップスを紡いだ作品だ。3月21日には、今のメンバーで最後となるライブも開催される。ぜひ心地よい音の波に、現地で身を任せてほしい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・フィッシュマンズ
・キセル
・ミツメ
・スカート