優しくも強い、あみのずの信念

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はあみのずをご紹介します。

相反するものを違和感なく

あみのずを聴いて、繊細さと強さは同居するのだと思った。彼らが紡ぐ音楽はとても可憐で穏やかだ。それにも関わらず、サウンドの奥にはどこか太い芯を感じさせる。相反する概念が彼らの作品には、なんの違和感もなく共存しているのだ。

その核を担っているのは、ボーカル兼ギターの紺野メイの存在である。空気に色をつけたようなウィスパーボイスを発しながら、単音フレーズだって難なく弾きこなす。パッと見は清楚で大人しい少女だが、彼女に流れるものは熱く色が濃い。紺野という存在を具現化したのが、あみのずそのものなのだ。
また、彼女を支えるメンバーも人柄がプレイによく表れている。紺野の思いを尊重し、より沿い生かす。あみのずの世界観が一番伝わる演奏をリズム隊として徹底しているからこそ、チグハグなのに不快感のない音楽が実現できているのだ。

先日配信が開始された『水とフォルム』は、2018年10月にリリースされた作品。結成から1年経たずして発売されたミニアルバムだが、すでに独自の色を確立させている。どの時代にも通用するような、優しくも強い音に思いをはせてほしい。

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