girl said,が感受性豊かに紡ぐロマン

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はgirl said,をご紹介します。

派手じゃないのに感傷的

感受性が豊かというのは、もろ刃の剣だ。どんなことにもトキメキを見出すことができる一方、悲しいことの打撃も人一倍受けてしまう。しかし、だからこそ見える世界、紡げる音楽も存在していると思うのだ。girl said,が編んでいるのは、そんな音ではないだろうか。

新潟を拠点に宅録プロジェクトとして始動した、girl said,。シューゲイズやインディーロックを中心に、時にはコミカルなエレクトロニカまで手掛けてしまう。
彼の魅力は、楽曲に恥ずかし気もなく詰めこまれるロマンチストな感性だ。フィルムカメラより古いデジカメの質感を愛し、恋人のことは彼女じゃなくガールフレンドと呼ぶ。些細な気持ちの動きに一喜一憂し、一音一音を慈しむように音楽に落としこんでいるからこそ、派手じゃないのにどうしようもなく抒情的なのではないだろうか。

先日配信が開始された「(tide)」は、girl said,の1stデモを飾る1曲。サーフとシューゲイザーが重なりあうと、こんなにも心地いいのかと実感させられるナンバーだ。かすれた質感のMVも美しいので、音源と合わせて楽しんでほしい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・I Saw You Yesterday
・Cairophenomenons
・GeGeGe