yobai suspectsが創る、優しい暗闇

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回は yobai suspectsをご紹介します。

すべてを受け止める黒

最近、SNSでは「夜好性」というネットミームが徐々に広がりつつあるらしい。ヨルシカやYOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。といった“夜”をコンセプトにしたアーティストの台頭が、ファンのなかにムーブメントを巻き起こしたのである。時代に求められる要素のひとつが“夜”だとするならば、紛れもなくyobai supectsも注目必須なアーティストといっていいだろう。

彼らは、都内で活動するThe Cavemansのフロントマン、Akyk（イシザキアキユキ）を中心に結成された音楽集団だ。都内で活動するアーティストたちが、スキルや作品を共有しあい、ブラックミュージックを基軸にロックやポップスを横断する音楽を紡いでいる。
yobai supectsの魅力は、すべてを包み込んでくれる深さのあるサウンドと蜃気楼のように揺らめくAkykの声だ。黒という色は、すべてを飲み込む色。彼らは夜の暗闇のように、深い懐ですべてを受け止めるサウンド感を構築している。また、そこに乗るAkykの声がレクイエムのように響くからこそ、温かみの感じる夜の暗闇を生み出しているのだ。

先日配信が開始された「NEVERLAND」は、WONKを迎えて制作された2nd シングル。ゆったりしたテンポと余白の多いサウンドは、疲れた心を癒してくれるパワーを持つ。音楽を聴く余裕すらないときにほど、手を伸ばして欲しいナンバーだ。