花譜が両立させる、繊細と力強さ
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は花譜をご紹介します。
曖昧なものに寄り添った歌を
7月9日よりNetflixで配信を開始したアニメ『日本沈没2020』のスピンオフ企画として打ち出された「シズマヌキボウ」。“これからの時代、これからの希望”を担うメンバーとして、向井太一らと共に「らしさ」を押し付ける社会へバースを蹴った歌い手こそ花譜だ。
“にほんのどこかにいる16さい。”をコンセプトとし、バーチャルシンガーとして活動している彼女。音楽アプリへの投稿が運営スタッフの目に止まり、2018年10月より花譜としてのキャリアをスタートさせた。
彼女の歌声は、儚さと強さを兼ね備えている。透明感があり細かなビブラートがかかっているため弱々しく感じてもおかしくないのだが、言葉をハッキリと発音し思いを届けようという意志が強いため、決して貧弱には感じない。それどころか、どちらも同時に成しえているからこそ、白黒つけられない人の感情を繊細に描いて魅せるのだ。
先日配信が開始された「戸惑いテレパシー」は、今年3月に開催予定だった「HAYABUSA EXPERIENCE by 3.5D × docomo」のテーマソングとして制作された新曲。華奢な歌声と対照的なロックチューンは、彼女の新たな魅力をさらに引き出す。言葉ひとつひとつを嚙みしめたいクールなナンバーだ。
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・HoneyWorks
・理芽
・めありー