心地よく違和感を残す、luvisの音と言葉

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はluvisをご紹介します。

深くまで音楽に寄り添って

どの分野でも上澄みだけを掬いとり、なんとなく形にしていく人は少なくない。それが悪いとは言わないが、しっかりとバックグラウンドを持つ人とは結果的に深さが変わってきてしまうこともある。京都出身のシンガーソングライター兼プロデューサーのluvisは、背景まで受けとめ作品に落としこんでいくアーティストだ。

ブラックミュージックやジャズをこよなく愛し、その歴史まで抜かりなく彼は押さえている。なぜそういう音楽が生まれたのか、そういうマインドなのか、といった経緯を知っているからこそ、luvisの作るトラックは適切だ。そのビートやジャンルに紐づくテーマを導いて、より作品を響くものにブラッシュアップする。
また、独特なリリックセンスもluvisを形作る要素のひとつだ。「日本語が好きだけど、かぶりがちな言葉は避けたい」という思いは、ユニークな後味をリスナーに残す。心地よくも違和感の残る感覚は、彼のこだわりの賜物といっていいだろう。

先日配信が開始された「Journey」は、luvisがトラックメイクを始めて1番最初に作った楽曲。レコード好きの彼らしい、温かみのあるサウンドが特徴的なナンバーだ。今後は弾き語りにも注力する予定らしいので、弾き語りとトラックメイクの両面で魅せていく、luvisの今後に期待したい。

●こんなアーティストが好きな人におすすめ●

・向井太一
・TENDRE
・the engy