mustelaが響かせる、メロディアスなサウンド
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はmustelaをご紹介します。
ギターレスだからこそ
ひと昔前は“バンド”というと、ギター・ベース・ドラムがいる形態が当たり前だったが、最近はより編成が自由になってきているように感じる。どこかのパートを削ることは、表現の幅を狭めるどころか広げていく。mustelaの音楽を聴いていると、そう思えてならないのだ。
彼らは2020年から活動を始めた、ギターレスバンドである。リズム隊がグルーヴィーに音を呼吸させ、キーボードが緩急をつけて曲へ引きこんでいく。そして、そこへ乗るのはネイティブな発音のボーカルだ。
ボーカルラインが押しつけっぽく感じないのは、彼女にとって英語が日常の一部であるからなのだろう。自然体に歌が響くからこそ、キーボードを中心としたバンド編成がより一層際立つのである。
先日配信が開始された『Left in the Dolor』は、mustelaにとって1st E.Pとなる作品。色っぽくも鮮やかなネオソウルに心酔してほしい。