サーフミュージックに潜む、PANAIIの憧憬
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はPANAIIをご紹介します。
憧れを音楽にこめて
サーフミュージックと聞くと、多くの人は海辺の人のリアルミュージックを想像するのではないだろうか。しかし、PANAIIが奏でている音楽は一味違う。彼らのサーフミュージックは、恋焦がれる憧憬なのである。
バンドの中心人物であるHashimotoは、海の近くで育ったわけでもなければ、サーフィンをするわけでもない。都会への憧れがシティポップとなったように、海辺の町への憧れをサーフミュージックとして昇華している。
だからなのか、歌詞にも具体的な描写が多い。理想とする景色や状況を、物語のように繊細に紡いでいく。Hashimotoが描く憧憬のビーチサイドこそ、PANAIIの世界なのだ。
先日配信が開始された『Restart』は、彼らにとって2nd E.Pとなる作品。東京都の文化芸術家支援『アートにエールを!』に応募した1曲は、優しい言葉が柔らかく包み込んでくれるナンバーとなっている。心が疲れてしまったときは、治療薬のひとつとして聴いてみてほしい。