泥くさく進む、おくすりのむまえ教育てれびに宿る信念

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はおくすりのむまえ教育てれびをご紹介します。

100点がないなら自分で創る

“おくすりのむまえ教育てれび”と名乗る、不思議なアイドルがいる。エロとカワイイが混合する世界観にキュートな色合いのカオス、ポップなサウンドなのにどこかドロッとした歌詞。言葉を選ばずにいうなら、ゴチャゴチャなのだ。否定的に感じるかもしれないが、勘違いしないでほしい。100%肯定の意味である。

“おくすりのむまえ教育てれび”は、かんなぱんだくんがセルフプロデュースをする教祖的アイドルだ。衣装を始めアートワークやグッズデザイン、作詞など、多岐にわたり自分で行っている。それはきっと“自分の世界をきちんとつくるため”なのだろう。
「この世界は生きていくのに十分すぎる物が溢れている」と多くの人は思っているかもしれないが、それはきっと間違いだ。言葉も物も十分に揃っているが、感情を想像をドンピシャに足りる言葉が必ずあるとは限らないし、理想と寸分のずれもない物が存在する確率だって明らかに低い。彼女はそれを無意識に知っている。だからこそ、拙いながらもたくさん足搔き伝え進んでいくのだ。

先日配信が開始された「おばけ色の憂鬱」は、1stシングルとなる1曲。キラキラしたサウンドとかんなぱんだのエアリーボイスがメルヘンな雰囲気を作り出す。こだわりの詰まった彼女の世界観に、ぜひ触れてほしい。