manentの放つ、後ろ髪を引かれる存在感
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はmanentをご紹介します。
一瞬が一生に響く
誰かの心を奪うのに、時間の長さは関係ないのかもしれない。たった一口もらったケーキが忘れられない感動になることもあれば、ふらっと立ち寄ったカフェで目にしたあの子が何度だってフラッシュバックすることもある。いうならばmonentは、そういった”忘れられない存在”なのだ。
2016年の秋に結成したオルタナティブロックバンドである彼ら。ドラムの脱退をきっかけに1年4ヶ月の活動休止も経験しており、ライブや音源の配信などアクションは起こしているものの、いまだに活動の目途は立っていない。
しかし、そういった経歴ですら、monentの魅力を増しているような気がするのだ。浮遊感あるサウンドとアンニュイなボーカルが生み出す切ない空気は儚く、どこか後ろ髪惹かれる感覚をリスナーに植え付ける。永遠がないからこその美しさを歌うバンドこそ、monentなのではないだろうか。
先日配信が開始された『done/はなして』は、2019年の3月に発売された作品。光と影を反映させた2曲になっており、彼らの表現の幅を感じることができるのではないだろうか。新たなリリースも控えているらしいので、そちらも楽しみに待ちたい。