固まった心をほぐす、久保田リョウヘイの癒しの音

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は久保田リョウヘイをご紹介します。

体に染みこむ音楽

音が体に染みこんでいくというのは、こういうことをいうのだと思った。透き通る音色は酸素のごとく体に吸収され、軽やかな打音は心臓の鼓動とリンクする。癒しの音色を持つ楽器、ハンドパン。その奏者として、注目されているアーティストこそ久保田リョウヘイだ。

彼は高校生の頃にハンドパンと出会い、独学で演奏法を習得。渋谷・原宿などのストリートパフォーマンスで経験を積み、2019年にはFUJIROCK FESTIVALにも出演を果たした。
プレイヤーとしてハイレベルなことはもちろんだが、特筆すべきは久保田のマインドだろう。個人としての表現を追求すると共に、エレクトロやアートとの融合など固定概念にとらわれない活動を展開している。ベースやドラムを従えての生ライブなども、彼の感性があるからこそ難なくこなせることなのではないだろうか。

先日配信が開始された『RISING ALBUM』は、2017年にリリースされた1stアルバム。美しいメロディは普遍的で、むしろ今こそ必要な作品にすら思える。疲れた心の隙間に、ぜひ一滴垂らしてもらいたい。