日常に紐づいた、MISCHの音
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMISCHをご紹介します。
現実性があるからこそ毎日になじむ
一言で“チルアウト”といっても、いろいろなイメージがあるだろう。片手にビールを持ったビーチサイドやキャンドルを焚きホットミルクで暖をとるナイトタイム。MISCHの描くチルは、都内近郊で過ごす一人暮らしの休日が想起される。
おそらくベッドルームで鳴っているようなサウンド感と日記のように綴られるリリックが要因なのだろう。自分の時間を精一杯大切に抱きしめているような感覚が、彼らの音楽からは伝わってくる。
丁寧に過不足なく作られたトラックと日常の完成を転写した歌詞は、リアルクローズならぬリアルミュージック。現実性があるからこそ、人々の生活に違和感なく馴染んでいくのである。
先日配信が開始された「Mellow Yellow Bell」は、「楽曲制作からMV制作までを12時間でやってしまおう」という企画のもとで作られた作品。メロディックなギターの後ろで鳴るノイズすら愛しい、柔らかな1曲に仕上がった。