マイキPが覆す、YouTuberへ向けられた先入観

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はマイキPをご紹介します。

圧倒的クオリティーを掲げて

――アイドルのくせに。ラッパーのくせに。YouTuberのくせに。
元号が新しくなって3年目を迎えたというのに、いまだに様々な偏見がミュージシャンには付きまとう。
――YouTuberの音楽が安っぽいという偏見をなくしたい。
高い志を胸に秘め、圧倒的クオリティーとセンスで戦うクリエイターこそ、マイキPだ。

母がピアノの先生、父が作曲や楽器全般をこなすプレイヤーという音楽一家に生まれた彼。物心がついたときには音楽が横にあり、現在では敬愛するドラムだけでなくギターやベースを弾きこなし、VJやミックスもやってのけるオールマイティーなクリエイターとして活動している。
マイキPの魅力は、和を基調にしつつもジャンルを自由自在に行き来するトラック。そして、社会を冷静な目で捉えつつ日本語の面白さを追求した歌詞だろう。日本を象徴する拍子や音階、和楽器の音色を織りこみながら、ラップで韻を踏むように言葉遊びを楽しんでいくのだ。

先日配信が開始された「メンヘラデーモン」は、どうしてもメンヘラを好きになれないマイキPの実体験をもとにしたダークポップソング。“メンヘラデーモン”というパワーワードのもと、社会風刺をキャッチーに昇華してしまうのは彼の手腕がなせる技なのではないだろうか。