showmeが作る、だれかのよりどころ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はshowmeをご紹介します。

生活の一部に

“音楽と服装。曲作りとスタイリング”。そんなコピーからも、showmeというクリエイトユニットの姿勢が見えてくる。彼らは、ただのミュージシャンではない。showmeという媒体を通し、生活を提案していくふたり組なのだ。

ギターを担当しているショー・サイトウは、ORANGE RANGEとの出会いをきっかけに音楽の道へ足を踏み入れたわけだが、そういった点も彼らのベースとして大きいのだろう。ただ単に「トラックやラップのフロウに匂いを感じるから」というわけではない。
93年生まれ、ORANGE RANGEが生活の一部だった者も多いはずだ。「ビバ☆ロック」で魅了され、テンションをあげたい時には「ロコローション」を聴き、「ラヴ・パレード」を耳に愛しい人を想う。彼らは間違いなく日常に存在していた。
showmeが行きつく先も、そういった未来なのではないだろうか。ファッションも音楽も含めて生活の一部であり、誰かのよりどころになる存在。Instagramによるファッション誌のようなコラムや半年に1度リリースするZINEなども、そう考えると合点がいく。

先日配信が開始された『a Mad Tea party』は、失恋をテーマにした全3曲が収録。艶っぽいギターと低音のボーカルが心地よく、スルスルと肌になじんでいく。失恋したときに限らず、耳にしたい1枚だ。