安心感香る、the giraffesの青いロックンロール

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はthe giraffesをご紹介します。

オーソドックスこそ正義

結局のところ、オーソドックスなものが1番好きだったりする。ごはんに海苔、パンにバターの安心感は半端ない。the giraffesというバンドもリスナーにとって、そんな存在だと思うのだ。

UKモッズやUSオルタナに影響を受けた、王道のロックンロール。シュワシュワしたシンセサイザーもなければ、「それ人間がやるの?」なんていうテクニカルなフレーズもない。バンドたる良さを詰めこむとこうなるよな…というのを、具現化したような音が彼らにはなっているのだ。
日本語を基調したリリックも極めてシンプル。回りくどい言い方をせず、心のなかにあることを、つらつらと吐露するように語っていく。大坪の舌足らずぎみなボーカルが、大人になりきれない少年の青っぽさを加速させ、より魅力的に聞かせるのである。

先日配信が開始された『Boys Be』は、2月にリリースされた1stアルバム。彼らの瑞々しい感性をギュッと濃縮した1枚に仕上がった。