リスペクトを詰めこんだ、The Ananasのロックンロール

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ！ 今回はThe Ananasをご紹介します。

せめて心だけは近くへ

2020年は、一気に明日が見えなくなった年だった。予想だにしない形で崩れ去っていった、それぞれの未来予想図。海外旅行や留学だって、以前ほどの気軽さでは行くことができない。The Ananasがバンド活動を始めたのは、大好きな洋楽や海外への想いを少しでも昇華したいという意図もあったのではないだろうか。

「60～90年代のUK、USロックがルーツだ」と語っている通り、彼らのSNSにはその影響が強く浮かびあがる。Led ZeppelinやRed Hot Chili Peppers、The Rolling Stonesといった名だたるレジェンドを敬愛し、音楽と向き合ってきたのだ。
それゆえに、The Ananasのサウンドはとてもシンプルである。ギター・ベース・ドラム以上の楽器は必要ないし、なんならエフェクターで華美に装飾することもない。古き良きロックンロールを追求するバンドこそ、The Ananasなのである。

先日配信が開始された「Teenage Blue」は、昨年リリースされた同名アルバムの1曲。ロマンティックなギターと語りかけるようなボーカルが心地よいナンバーだ。