言葉で魅せる、Synsavanの心髄

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はSynsavanをご紹介します。

ことばが息吹く

聴けば聴くほど、読めば読むほど、言葉が心に沁みてくる。Synsavanとは、そういう音楽集団だ。「独自のジャンル“POEMUSICA (ポエムジカ)”を提唱」なんて書いてあるものだから斜に構えそうになるのだが、彼らの音楽に触れるといわんとしていることがサラッと腑に落ちる。

Synsavanの核をなしているのは、神山大志(Vo.)が書くリリックだ。直接的な表現ではないのに情景の見える繊細な描写は、生々しく命が息吹く。人間とは、そもそも複雑な生き物。そのわかりにくく愛おしい性が、彼の紡ぐ歌詞には宿っている。
制作も歌詞に含まれるキーワードからヒントを見つけ出し、音やサウンドに落としこむ形で進行。だからこそ、言葉と音の距離が近く、鮮明に光景を描いていくのだろう。

先日配信が開始された「今夜、恋にて」は、デビューシングルとなる1曲。ささやくようなウィスパーボイスとR&Bを基調としたトラックは、永遠で一瞬の夜に覚えるふたりをメロウに描く。愛しい人を想い聴きたいナンバーだ。