真秋が綴る、文学的なリリック

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は真秋をご紹介します。

余白で遊んで

ハチや須田景凪、ずっと真夜中でいいのに。など、絶えず新たな才能が芽吹き続けているネットシーン。目まぐるしくも多彩な世界で、新たに頭角を現しているニューカマーこそ、覆面アーティストの真秋だ。

彼が音楽を投稿し始めたのは、2020年8月のこと。TikTokを中心に知名度をあげ、YouTubeの投稿動画は4本にも関わらず、視聴回数は30万回を記録している。(2021年8月1日時点)
真秋の魅力は、余白のある文学的なリリックと鼻にかかった声質を活かすドラマティックな楽曲だ。ずっと真夜中でいいのに。やIndigo la Endなど、日本語ならではの言葉遊びを用いた示唆的な歌詞を綴るアーティストを彷彿するリリックセンスを彼は持っている。そうでなければ、文脈によっていろんな解釈のできる“薄く象った匙で藍を掬おう”なんて歌詞は書けないと思うのだ。

先日配信が開始された「ないものねだり」は、彼にとって4thシングルとなるナンバー。ニュージャックスイングを意識したサウンドにも、真秋の文学的な歌詞がよく映える。言葉の意味も噛みしめながら、聴きたいナンバーだ。