WALTが紡ぐ、ソリッドな視点

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はWALTをご紹介します。

冷静な視線で現実を捉えて

パーカーにデニムという装いで、いかにも“人のいい兄ちゃん”オーラが漂うWALT。穏やかな空気とは裏腹に、ラッパーとしてソリッドな視点でフロウを刻んでいく。

「自分が売れるより、ヒップホップというジャンルを押し上げたい」と彼は語る。それは、音楽を父親代わりにして育ってきたバックグラウンドがあるからだろう。自分を育てた音楽に愛とリスペクトを持ち、少しでも文化に貢献したいという熱がWALTを突き動かしているのである。
彼の作る楽曲は、実にソリッドだ。薄っぺらいニセモノは戯言とバッサリ切り捨て、混沌とした現実には祈りを捧げる。冷静な視点で現実を捉え、自身を今に刻むラッパーこそWALTなのではないだろうか。

先日配信が開始された『Complex Cycle World』は、1stEPとしてリリースされた作品。様々なジャンルから影響を受けた彼らしい、バラエティーに富んだ1枚だ。