自然さと奇妙さに揺れる、QiNARIの瑞々しさ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はQiNARIをご紹介します。

ポップセンスを輝かせて

“瑞々しい”というのは、こういうことをいうのだろう。楽曲を一聴すると、爽やかな果汁を口に含んだときのような幸福感が一気に駆け巡る。彼らの名前は、QiNARI。自然さと奇妙さの間に揺れる、宅録系ユニットだ。

コンポーザーの高野が舞台で演じる山川に惹かれたことから、QiNARIを結成。4人組バンドにサポートを交えながら、高野のやりたいことを具現化する形で活動を展開してきた。
QiNARIをなしているのは、山川が持つ演技由来の表現力と高野が持つ抜群のポップセンスだ。幼少期からミュージカル等で活動してきた山川だからこそ、歌のなかで表現することはライフワークの一部。また、感じたことをリアルに詩曲へ落としこめる高野だからこそ、空想を表現してきた山川を生ものとして煌めかすことができるのだ。

先日配信が開始された『龍の見た景色』は、彼らにとって2nd E.Pとなる作品。BREIMENのいけだゆうた氏やシンガーソングライターの水野あつ氏を迎え、QiNARIの魅力をさらに拡張する1枚に仕上がった。