カンザキイオリが『不器用な男』で魅せた、新たな可能性
PICK UPアーティスト
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はカンザキイオリをご紹介します。
セルフボーカルへの挑戦
2014年1月、ボカロPとしてデビューをしたカンザキイオリ。2021年6月にはセルフボーカルによる音楽活動を本格始動、8月には2ndアルバム『不器用な男』をリリースした。
『不器用な男』は“大人になること”をテーマにした作品。ほぼ全曲が生演奏で構成され、カンザキのありのままをすべて魅せるような体当たりの歌唱が鮮明に映る。
「命に嫌われている」や「あの夏が飽和する」といった彼の代表曲がソリッドに響くことはもちろん、星野源の「Week End」をリファレンスに持つ「桜の子」やドラマ『LUCIFER/ルシファー』に影響を受けた「吸血鬼」なども面白い。「自分自身が丸裸になってしまう」とセルフボーカルに怖さを感じていた時期もあったようだが、新たに似合うファッションを見つけたかのように自身の可能性を拡張しているのだ。
11月11日には、小説「親愛なるあなたへ」の発売も予定されている。『不器用な男』の生き様が最新作にも受け継がれているとのことなので、合わせてチャックしたい。