人生経験が生んだ、P.A Rhapsodiesの深さ

PICK UPアーティスト

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はP.A Rhapsodiesをご紹介します。

奥行のあるラテン歌謡を

自分らしく輝ける場所は、きっと誰にでも用意されている。それは大きなステージの上かもしれないし、小さなバーの一角かもしれないし、とある団地の一部屋かもしれない。自分らしく働ける場所を見つけた坂田かよは、P.A Rhapsodiesとしての活動をスタートさせた。

そもそも彼女は、パリコレへ出演経験もある第一線で活躍するモデルだった。モデル活動に並行してロックDJとしてのキャリアも築き、中村達也らとロックイベントなども主催。新しい世界に身を投じてみたいと思い社会に出た彼女が、新たな働きかたを見つけた末に手を伸ばしたのが、ずっと憧れを持っていたバンドだったのだ。
坂田の歌声は、エモーショナルで深い。ムーディーなラテン歌謡に飲みこまれることなく、自身の存在を堂々と表明している。これは、一人の少女として、女性として、母として、様々な世界を見てきたかたこそ出せる奥行なのではないだろうか。

先日配信が開始された「トラガアメ」は、今年6月に7インチでリリースされた原曲のダブミックス。詩的なリリックと抒情的なサウンドが印象的なナンバーだ。